財団統合軍I

統合軍とは

一般的に統合軍(Unified Combatant Command: UCC)とは、陸軍・海軍・空軍の3つの軍種を1つに統廃合した軍事組織のことを指し、大規模作戦や総力戦に備えるほか、組織的なクーデターを抑制する効果があります。現実の世界で統合軍が必要とされたのは冷戦以降の話で、圧倒的な軍事力を背景とする東西間の軍事的対峙の構造が消滅し、「明確な脅威に対する軍事力の整備」という目標を失ったことにあります。また戦争という形式が大きく変化したこともあり、急激な国際環境の変化とテロリズムをはじめとする多様な事態に対処するべく、軍種を超えて統合指揮を行なう必要が生まれました。

現在統合軍の制度を採用している国はおおよそ5つ存在します。

  • 日本 - 統合任務部隊
  • フィリピン - フィリピン軍
  • アメリカ - アメリカ軍
  • カナダ - カナダ軍
  • ベルギー - ベルギー軍

これらの国と軍事組織は統合軍制度を採用してからの歴史は軍事史的には浅く、もっとも長い歴史を持つのはアメリカ軍です。アメリカ軍は1946年12月に統合軍制度が承認され、以降現在に至るまでこの制度を維持しています。フィリピン軍とカナダ軍は1968年に統合軍制度を採用し、アメリカ軍の編成を参考にしていると思われます。しかしカナダ軍は事実上1968年に軍種別編制に戻されており、現在は緩いつながりがあるのか書類上の話なのかは不明です。

財団が統合軍制度を採用した経緯

基本的に財団は各国の軍事組織とは違い、表立った戦争行動を行いません。しかしながら現代における戦争の主体、すなわちテロ攻撃への対応や不正規戦争の頻発についてはこの限りではなく、むしろ増加している傾向にあると考えられます。これらの主な原因となっているのが要注意団体です。財団の世界にはあわよくば財団が管理しているアノマリーを強奪して利用とする輩が存在し、彼らの中には財団の監視網や警備体制を超えた手段でアノマリーを盗む、ないしは財団に対するテロ攻撃を行う者も存在し、多くの場合そうしたことができる存在は敵対的な要注意団体に所属しています。彼らが要注意団体に与する理由や目的は不明なものの、財団に対する明確な敵意だけは確かなものです。こうした驚異に対応するために、あらゆる軍種を単一の司令部で指揮することができる編成、すなわち統合軍は採用されます。

財団にとっての驚異は外だけではありません。財団は良くも悪くも秘密結社です。故に組織に所属している人的資源には限りがあり、いわゆる少数精鋭の体制を取らざるをえません。そんな中で財団の軍事組織が巨大だったらどうなるでしょうか?確率的に低いかもしれませんが、組織的なクーデターの可能性が起こりうると言えなくはないでしょうか?統合軍は現代戦に対応するための手段であると同時に、軍縮の手段の1つです。実際財団にはカオス・インサージェンシーという苦い過去があります。彼らにとって内部分裂は痛手でしかなく、おおきなトラウマです。今後もそのような事態が起こらないとは言い切れない以上、軍縮は財団にとっての最善の手段でなければならないのです。

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