統合観測論I

我々はある事象が普遍性や必然性に従う性質を、しばし現実性と呼ぶことがあります。ここでいう普遍性や必然性の中には、物理学も含まれます。物理学は様々な現象を理性的ないしは客観的に捉えることができる指標の1つです。加えてコンピュータを制御するプログラムも指標と言っても良いでしょう。これらの指標のことを、統合観測論ではオントロジーと呼びます。元々オントロジーは「存在を存在させている存在者についての仮定」を意味する哲学用語の1つで、日本語では「存在論」と訳されます。これまでの説明を簡潔にまとめると、統合観測論における現実性とは、現実に現れてくる事象が、現実世界を支配しているオントロジーという指標に従う性質であると表すことができます。

財団世界では現実性と併せてヒュームという概念も登場します。統合観測論では「ヒュームはアノマリーについて、たった1つの数式を書き加えるだけで数学的に矛盾なく記述することができる、半ばブラックボックス化された概念」として扱われており、その全貌を明らかにするにはまだまだ長い時間を必要とするでしょう。一方で『FAQ;ヒュームって一体全体なんだ?』でお馴染みのコールド=ジェフスキー解釈では、現実性を数値化した概念として登場し、粒子と波の2つの性質をもつモノであると考えられています。量子力学ではこれを粒子と波動のニ重性と呼び、ヒュームが物理学における量子と同じ、あるいは似ていることを彷彿とさせます。これらのコンセプトは統合観測論においても同様です。

実際にヒュームを量子として扱うことで都合の良いことがあります。特に素粒子物理学の観点からヒュームを説明することができるという点が大きいでしょう。仮にヒュームを粒子としたものを現実子としましょう。例えば現実子はある事象が現実に現れる直前に、現実を支配しているオントロジー、すなわち物理法則や基本定数といった指標を事象に与え、事象のありさまはオントロジーに沿って現実に現れます。このオントロジーを与えるという部分を見ると、素粒子物理学において力を媒介する素粒子、ゲージ粒子であると考えることができます。またコールド=ジェフスキー解釈では「現実子に質量は存在しない」と説明されていることから、現実子の性質は光に似ていると考えられます。これらのことから統合観測論では、現実子がオントロジーを力として運ぶことのできる距離に制限はなく、力の強さは進んだ距離の2乗に反比例すると定義されました。これは様々な自然現象において見ることのできる法則性の1つで、逆2乗の法則と呼ばれています。

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