アーカイブ:関係者からの聞き取り記録

「ええ、驚きましたよ。財団と連合が手を組むなんてことは例外と考えられてきました。かつてはサイトの襲撃なんて日常茶飯事でしたから。ですが多くの共同作戦を行ううち互いの上層部に信頼のようなものが生まれてきました。そして『第一に人類を守る。オブジェクトの破壊判断の基準をGOCが引き下げ、財団が収容技術を提供する』という繋がりができました。」

──元"財団"渉外部門世界オカルト連合担当室室長 ████ ████████

"財団"はこの頃に世界オカルト連合に対応する部門を諜報部門から渉外部門へ移動。これは30年後の情報開示(2031)によって明らかとなった事実であり、世界オカルト連合との軋轢を生んだ。

「機材は連合が、場所と建物は財団が、人員は共同の文句なしに世界最高の超常科学研究所を作るという狂気の発想です。ですが両方ともそれを認可しました。連合は当時財団の最高機密であった"錨"の原理を、財団は連合が保有すると思われる"デバイス"の情報を欲しがっていたのです。当時COLLICULUS、VERITASの前世代機の開発に従事していた私にとっても"錨"の青写真は喉から手が出るほど欲しいものでした。」

──世界オカルト連合 天地部門 研究開発課 エーテル共鳴結像研究担当 █ ██

「場所決めは難航しました。そして協議の結果4カ所に決定しました。当時経済大国として名を馳せた日本、財団と連合両方のホームグラウンドであるアメリカ、『ルルイエ』『ネモの棺』とあだ名される南太平洋の到達不能極近く、そして月。」

国際統一奇跡論研究センター名古屋キャンパス地脈学部学部長 ██ █

「互いの切り札は"切り札がある"という抑止力を生み、第8次オカルト大戦を防いでいました。だから切り札を失うことは世界の破滅を生みかねなかった、そういう時代は終わったのです。」

「世界オカルト連合-"財団"共同大統一理論研究所は大きく研究室と鑑査室の二つに分けられます。両機関の最高機密を自由に閲覧、研究し開発できる研究室、機密指定とミーム破壊措置により両機関に同時に公開される情報を決定する鑑査室。」

「まずは用語と理論の統一が行われました。統奇研はその根本が魔術結社ですからやはり秘儀的な表現が多かった。ありとあらゆる用語を数値化するために新しい数学理論3つは必要になり、理論のすり合わせと測定器の開発・改良で10年をかけました。が、それだけの価値はありました。」

「月面基地は低重力環境というよりも、低観測者環境という観点から選ばれました。到達不能極基地とデータを比較すれば観測者効果がより詳しく確認できます。ま、低重力環境ってことも大きいんですけどね。なにより筋力低下防止のためにぴっちりした負荷スーツを着てその上低重力だから胸が[打撃音]」

「ここのいるやつは三種類に分類可能だ。天才、秀才、背伸びした凡人。天才っつーのは生まれながらに11次元をイメージできるようなやつ、秀才が無理次元ベクトル方程式を自由に解けるやつ、んで背伸びした凡人っていうのがそいつらのお世話をするわけだ。」

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